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zoom RSS お奨めミステリー小説 (12) 『さむけ』 R.マクドナルド

<<   作成日時 : 2006/05/22 00:15   >>

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ハードボイルドなんて、バーボン飲んで殴りあえば解決という単細胞アメリカ人の読みものだと思っていた。

このイメージを一新したのが「ロス・マク」の生み出した私立探偵リュー・アーチャーだ。
"質問探偵"と呼ばれる物静かな男が明らかにしていくのは一見華やかなアメリカの裏側に潜んだ"家庭の悲劇"だ。

アーチャーものはハードボイルドに分類されているが、いくつかの作品でクリスティを思わすトリックを用いているし、充分に「本格的」だ。それでいて、書かれたのが半世紀近く前とは思えないほど、テーマが現代的なのだ。実際、法月倫太郎などにも多大な影響を与えた。

『さむけ』は著者が"生涯の一作"に選んだだけあって、仮面に覆われた人間の痛ましさが滲み出てくる秀作だ。
『ウィチャリー家の女』とどちらを紹介するか迷ったが、犯人像のインパクトと最後の一行でこちらにした。
両者の内容に遜色はない。
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[あらすじ]

アーチャーの元にアレックスという青年が訪ねてきて捜索の依頼をする。
取り乱している彼によれば、新妻のドリーが失踪したというのだ。

やがて、ドリーは現役の大学生で、大学の補導部長ブラッドショーの家に運転手として住み込みのバイト中だと分かる。しかし、ドリーはアーチャーの説得にも耳を貸さず、家に戻ろうとしない。

ドリーの父親はかつて妻を射殺したマギーという男だった。
裁判の際に目撃証言をして父親を殺人犯として刑務所に送ったのがドリーだった。
最近マギーが出所したので、ドリーは父親の復讐を怖れて姿を消したらしかった。

やがてドリーの大学の教授ヘレンが殺される。
現場にいたのはドリーで、血に染まって錯乱した彼女は叫ぶ。
「私も父も悪魔だ。私に近づく人間はみんな死ぬ」

ドリーに取りつく過去からの亡霊とは?

アーチャーが調べたところ、ドリーの父親マギーも実は冤罪だった可能性が出てきた。
しかし、父娘の周りからはさらに複雑な人間関係が浮かび上がってくるのだった。


さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)
早川書房
ロス・マクドナルド


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