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zoom RSS 島田荘司氏に会う

<<   作成日時 : 2007/10/20 23:57   >>

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ブックストア談 浜松町店 にて島田荘司氏のサイン会に参加した。
新作『リベルタスの寓話』の発売を記念したものだ。

最近の島田氏を「本格のゴッドファーザー」と呼ぶことがあるらしい。たしかに綾辻行人や我孫子武丸をデビューさせた功績は大きい。しかし 1980年代以降、巨峰のような作品群を産みだした桁外れの筆力は他の追随を許さない。

肝心の『リベルタスの寓話』だが、セルビア人、クロアチア人、モスレム(イスラム教徒)が共存する地域で起きた猟奇殺人を描く。探偵役はNATOから依頼を受けたドイツ人が務めるが、案の定苦戦。しかし「困ったときのミタライ」が電話でアドバイスし、最後は大団円となる。過去の寓話とリンクさせている点は超大作『アトポス』や『ハリウッド・サーティフィケイト』と共通するが、はるかにコンパクトに書かれており、読後感も爽やかだ。ただ『占星術』等と比べると、遺体の処置に必然性がない気もする。

同書に収められた『クロアチア人の手』にもクロアチア人が登場するが、なんと深川が舞台だ。芭蕉記念館に宿泊する俳句好きの外国人が密室で殺された事件を石岡が追うのだが、相変わらずの迷走ぶりで、やはり御手洗がお手伝い。ピラニアに顔を喰われるというあまりお目にかかれない凄惨な死体が登場する作品でもある。

両作品ともに最新の科学・技術に関する知識が使われており、還暦を前にしての著者の勉強振りは大したものだ。なお、江東区の芭蕉記念館は実在しており、サイン会の前に立ち寄ってみたが、本の記述とは若干違うようだ。ピラニアも飼われていない・・・当たり前か?

さて、拍手に迎えられて島田氏が登場。本のカバーから、革ジャンを好み強面なのは分かっていたが、それ以上に大柄な身体に驚かされる。ここから自分の番が回ってくるまでが実に長かった。いざ自分の段になって分ったが、島田氏は義務的に物事を進めることは一切なく、一人一人と握手し、会話し、写真撮影に応じているのである。実にありがたいことだと感服。しかし、いざ本人を前にすると大したことが言えず、

「自分も本を書いているんです。もらって頂けます?」
「もちろんですよ。たくさん本を書かれているんですか?」
「自分の本以外でも、共著で科学の解説本も書いています。サイエンスライターで・・・」
「それは素晴らしい。これは小説ですか?」
「はい、恥ずかしながらミステリーでして・・・」
「えっ、そうなんですか?じゃあ帰りの新幹線で読もうかなあ」
「よろしくお願いします」
「連絡先分りますか?」
「あっ、中に手紙が入ってますので・・・」

といった感じだった。サイン本を返してもらい握手して記念撮影。身体同様大きいが、柔らかい手だった。まさに、ゴッドファーザー?

最後に、引きつった顔で書店員さんが構える携帯のカメラにポーズ。

ところが帰りに携帯を見ると、なんと撮影した写真が消えていた。どうやら店員さんが撮影後にファイル保存するのを忘れたようなのだ。もっとも丁寧に頼まなかった私が悪いのだが。

結局、本日のイベントを物語るのはサイン入りの本だけとなった。

お世辞ではなく、かなりの達筆である。


リベルタスの寓話
講談社
島田 荘司


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