観たい・聴きたい・読みたい

アクセスカウンタ

zoom RSS 国立民族学物博物館(みんぱく)の会員になった

<<   作成日時 : 2008/09/21 22:35   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

国立民族学物博物館(National Meseum of Ethnolgy) 通称”みんぱく”は大阪府吹田市の万博公園(エキスポパーク)内にある。

1970年の大阪EXPOを記念して、その跡地に建てられたこの博物館はその名の通り、世界の民族を紹介する。総合研究大学院大学に併設されているため、「博物館を伴う研究機関」とも称されている。

最近、この博物館の友の会の会員になった。
会費は年間13000円と高めだが、公園内フリーパスで、各種割引サービスが受けられる。

内容充実な刊行物も送られてくるので、嫌らしい話だが月2〜3回行けば元手が取れる感じだ。

博物館内部は大変広く展示物も多いため、ガイド用のPSP(英語版)を借り数日かけて見て回っている。民俗学と英語を同時に学習するためだ。ヘッドフォンをつけ館内を歩いているうちに分かってきたのだが、英語や民族学以上に足腰の鍛錬になる。

ここでの展示の分類はオセアニア、南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア、南アジア、東南アジア、東アジア、中央アジア、極東、日本(先住民含む)となっている。

アメリカの紹介では、コロンブスの「発見」や独立戦争などは一切無視。
完全にマヤ・アステカといった先住民の紹介に徹している。
オセアニアにおける白人の扱いも同様でアボリジニやポリネシア人が主役だ。

異論はあろうが、こうした内容に私は納得。
ただし見に来る客はいろいろだから、一言説明が入っていた方が良いかも。

展示の中には1970年代に作られたと見えるものも多く、若干違和感もあるだろう。
特に東南アジアなどの発展は凄まじいから、タイやシンガポール、マレーシアなどの住民が展示を観たら「もうこんな農村じゃない」と言いたくなるかも。反面アフリカの過去の豊かな文明の痕跡を見ると、内戦で大量の難民を出している現在よりましに思えてくる。

肝心の日本だが、埼玉や四国の山村に伝わる伝統行事のようなものが紹介されている。
「イエ」を中心とするこれらの風習はここ30年ほどで最も廃れた日本の姿ではなかろうか。

現在の日本に影響した過去の日本を展示するなら、まだ他に適当なものがあるような気もする。
朝鮮半島などから伝わり融合した製鉄文化とか、城下町や寺社町の今に至る構造とか。

また日本各地の祭りや土俗的なオブジェ(藁人形に人や動物の顔を描いたようなもの)を見ると「倭人は垢抜けない」と感じる。享楽的でその場限りの快楽を求める「原日本人」の本質を見たような気がするのだ。
そこには抽象的な美を求める心がなく、かといって徹底した写実性もない。
「これで、いいべ」と言っている農民の姿が浮かんでくる。

それに比べて、京の都人の祭りはさすがに垢抜けていて美しい。
日本人で細部にこだわるのはセレブ階級(おそらく能面はその名残)ぐらいだったのだろう。

「日本の民族学的な部分を世界に紹介するとしたら何を選ぶか?」
しばし考えこんでしまったが、これも、この博物館の狙いなのかもしれない。

なにせ土着日本民族の紙と藁の文化に比べると、アイヌや北方少数民族の幾何学的文様を配した衣装やナイフなどの方が、はるかに美しく洗練されて見えるのだ。

広い館内を歩くのに疲れたら、座って休める映像ライブラリが充実していてお勧めだ。
こちらは随時新作が追加されている。
中でもリュミエール兄弟が19世紀に日本で撮った全作品が観られるのは貴重だ。

ところで、
国立の博物館というのは日本にそれほど多いわけではない。
東京上野京都奈良九州 の各国立博物館と 国立科学博物館(かはく) ぐらいだ。

ちなみに、”みんぱく”と名前が紛らわしい 国立歴史民俗博物館(れきはく) は千葉県の佐倉市にある。こちらは日本民族の歴史を旧石器時代から現代まで順を追って解説したもの。
その内容を考えると非常に重要な博物館だが、佐倉という若干辺鄙な場所ということもあって大抵空いている。

”博物館巡り” というと一見金がかからない手軽な趣味のようだが、通うたびに新たな発見がありディープな世界に浸れる優雅な趣味でもあるのだ。







テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
国立民族学物博物館(みんぱく)の会員になった 観たい・聴きたい・読みたい/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる