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zoom RSS 新春インド映画特集

<<   作成日時 : 2009/01/12 22:01   >>

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国立民族学博物館 (The National Museum of Ethnology ) で新春インド映画特集があった。

上映されたのは 『行け行け!インド』 (Chak De! India) と 『オーム・シャンティ・オーム』 (Om Shanti Om) の2作だ。

『行け行け!インド』 (Chak De! India)

弱小のインド女子ホッケー・チームが、2002年の英連邦大会で優勝した実話が基になっている。かつてスター選手だったが八百長疑惑で追われた男子コーチが超個性的な選手たちを率いて「インド代表」に育て上げ快進撃する。選手たちを演じるのはオーディションで選ばれた新人やホッケー選手だという。

典型的なスポ根パターンにジェンダー、地域間格差、階級社会や差別などを盛り込んだ現代インドてんこ盛りの作品だ。エリートが一旦挫折を知ってから再び栄光を得るというこの手の映画(私は「がんばれベアーズ 映画」と呼んでいるが)の王道をいっている。『フラ・ガール』や『フル・モンティ』が好きなら確実に楽しめるだろう。

もっとも、実話を元にしてなかったら、ただの調子良いサクセスストーリーだ。なにせドラゴンズとタイガースの選手がオリンピックで共闘するだけでも問題が起きるのだ。お互い言葉さえ通じない各地方の選手寄せ集めが「インド代表」になれば、トラブルが起きないはずがない。ましてホッケーは相手と接触するスポーツだ。ときにはつかみ合いにまでなるのだ。

それにしてもキャラが立った選手たちだ。顔立ちも白人ぽいのや浅黒い顔、アジア系までいる。民族や階級、栄養状態までが違う。「奴隷階級のくせに」などという台詞まで飛び出すのだ。現代の日本では作り得ない映画だ。

とはいうものの、前半の数々のトラブルは予定調和的に解決。
休憩を挟んで後半のオーストラリアでのライブ映像はハリウッドっぽく洗練されている。

ラストでコーチの名誉が回復され静かに終わるところも良い。

インド映画特有の唐突な歌と踊りはなく、世界で幅広く受け入れられる作品といえよう。


『オーム・シャンティ・オーム』 (Om Shanti Om)

こちらは2007年興収第1位に輝いたという娯楽大作。過去の作品のリメイク、というかパクリらしい。
内容は輪廻転生をベースに、インド映画らしい歌と踊りとご都合主義に満ちあふれたおめでたい話だ。

敢えて書いてしまうが、
この映画の見所は新人女優 ディーピカー・パードゥコーン (Deepika Padukone) の美しさだけである。

その美しさは息をのむほどだ。まさに"動く目の保養"、"美の女神"といって過言ではない。
インド映画特有のダンスでお腹と足を露出して踊るので、体の手入れが大変だろうが、すべてが完璧なのだ。
ただ、よく見るとバックダンサーも全員美女ばかりで、誰が主役になってもおかしくはない感じだ。
ミス・ユニヴァース等美人コンテストで好成績を収めるインドならではだろう。

こんな映画を見せられたら、「日本に美人女優はいない」といわれても仕方がない。
(もちろん、それだけが女優の価値ではないことは承知している)


さて、
両映画で主役を演じているのが “ボリウッドの帝王” こと シャー・ルク・カーン (Shahrukh Khan) だ。

TVタレント出身で“インドのキムタク”ともいうべき存在らしい。とはいえ、ただのイケメンがウリではなさそうだ。
特に 『行け行け!インド』では八百長疑惑で「インドの恥」として追放された後、中年太りで無精ヒゲを生やして現れる一種の汚れ役だ。決してきれい事では務まらない。しかし「悪役はおれ一人で充分」とうそぶき、乱暴な言葉で女子選手を叱咤・激励する姿からはスター特有のカリスマ性が感じられる。ラスト近くで選手に向かって「最後に負けた者とその家族の悲惨さは君たちの想像を越えている」と叫ぶシーンは観客に訴えるだろう。『オーム・シャンティ・オーム』 における軽薄で肉体美がうりの美男子とは別人のようだ。


両映画とも、翻訳の日本語は滑らかで及第点。

権利の関係で、インド映画の公共での上映は容易でないそうだが、またこのような企画を期待している。


インド映画への招待状
青弓社
杉本 良男


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ホッケーとダンスと私の決意
Om Shanti Om(オーム・シャンティ・オーム)/脇役俳優オーム(シャールク・カーン)は、憧れの人気女優シャンティプリヤと映画共演中、危険な目に遭う彼女を救い出したことで急接近。しかし彼女には重大な秘密が…!というお話。 ...続きを見る
*Yippee!* いっぴーにっき
2009/01/21 00:41
「オーム・シャンティ・オーム」
 (英題:Om Shanti Om)アジアフォーカス福岡国際映画祭2008出品作品。これは素晴らしい。本映画祭で一番の収穫だと思う。お馴染みインド製娯楽映画で3時間弱の長尺だが、一時たりとも退屈するヒマがない。本国での大ヒットも十分うなずける出来だ。 ...続きを見る
元・副会長のCinema Days
2009/01/23 06:39
オーム・シャンティ・オーム
みんぱくで観てきました Om Shanti Om ...続きを見る
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2009/01/23 08:09

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