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zoom RSS 映画版『白夜行』は、意外な拾いもの

<<   作成日時 : 2011/05/04 09:29   >>

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東野圭吾の代表作 『白夜行』が映画化された。
映像化の難しい作品だけに、たいして期待せずに観たのだが、これが意外と良かったのだ。

原作の舞台は1973年だが、なぜか映画では1980年になっている。
いずれにしろ、携帯電話などない時代に船越英一郎演じる笹垣刑事の奮闘ぶりが丁寧に描かれる。
特に貧困地区を舞台にした前半はシリアスで重苦しい。

TV版と異なり、雪穂と亮司が交わる場面は、子供時代以外にまったくない。

これは彼らに疑問を抱く笹垣の視点から見た映画なのである。

それでいて、「刑事もの」には陥っていない点は原作に忠実といえる。
二人の繋がりは映画の最後まではっきりせず、原作を読んでいないと不安感をあおられるだろう。

「映像化不可能」といわれた原作を逆手に取った感すらある。
(TV版は、まったく別の作品として認めるが)

ただし、長大な原作ゆえ、映画では省略が多い。

まったく出てこない人物も多く、雪穂の結婚後の生活はほとんどカットされた。
夫もただ怯えるだけの無力な存在だ。

ここらへんは説明不足にも感じるが、全体としては、2時間半の中によくまとめていると思う。

子役の二人は可愛いというより、利発なのに幸が薄そうな感じで役柄に合っている。

成長後の雪穂を演じる堀北真希は童顔のアイドル女優と思っていたが、結構様になっていた。
演技も(優等生風とはいえ)下手ではない。

考えてみれば、高校生から30歳まで演じられる女優は、他にそういそうにない。
(個人的には、宮崎あおいの方が…上野樹里は個人的に×)

本作には、堀北真希と船越英一郎以外に主役級の俳優は出ていない。
(ただし制作がホリプロなので、そちらの若手が出ている)

ホリプリでなくオスカー制作だったらガラリと印象が変わったろう。

実際、随分と地味なキャスティングだが、俳優たちは概ね巧く演じている。

特に薬剤師を演じた 粟田麗 は昔から気になる女優で、重要な役で観られてうれしい。

船越はTVの熱血刑事ぶりとは異なる抑えた演技で、ときには病んだ印象すら与える。
亮司逮捕にかける執念が今一つピンと来ないが、前半で亡くした子供が重なるからだろう。

ただ、映画の最後(亮司との再会シーン)だけは、2時間ドラマ風になっていて、少しクサかった。

その直後に亮司が投身自殺したのにはびっくり。

動機は雪穂に利用され続けられるのに疲れたからか?
そのわりに店の名前を『R&Y』にするなど、二人に絆を感じさせる。

原作では、亮司は警官からさんざん逃げ回り墜落死する。
その後、雪穂が「知らない人です」と言ってお終い。

したがって、映画とはだいぶニュアンスが異なる気がする。

観終わって暗い気持ちになる映画だが、それなりにヒットしたというのが、日本らしい。

ベルリン映画祭の上映でも好評だったそうだ。

何かを訴えかける力を持った映画であるのは確かだ。

さて、
関西では、 映画版『阪急電車』 が大ヒット中のようだ。

私が観た 宝塚シネ・ピピア という映画館では、各上映とも開演一時間前に全席売り切れだった。

ここは、なかなか味のある映画館で、今どきの「シネコン」とは一線を画している。
併設する喫茶店「バグダッドカフェ」(!)も映画ファンの憩いの場になっている。


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