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zoom RSS 最もクリスティらしい作品

<<   作成日時 : 2011/06/06 00:18   >>

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アガサ・クリスティは数々の名作を残したが、真の代表作はどれか?
「有名作」ではなく、最もクリスティの特徴的魅力が発揮された作品だ。

私のお薦めは『殺人は容易だ』 (原題: Murder is Easy)である。

意外?


殺人は容易だ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
早川書房
アガサ・クリスティー


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この作品には、ポアロもミス・マープルも出てこない。

切れ者の探偵が登場しないので、物語の展開はゆっくりめだ。

しかし、他のどの作品にも増して、登場人物たちと事件の性質が、クリスティらしいのだ。

主人公は植民地から帰還した元警官ルークだ。

彼が電車の中で老婦人と出会い、戯言のような話を聞く。
彼女の住む村で秘密のうちに何件もの殺人事件が起きているという。
それを行った人物は、一見まともそうな人物だが、危険きわまりない殺人鬼だ。

「殺人は容易なんですよ」と訴える老婦人を一笑するルークだが、後日彼女は殺されてしまう。
さらに彼女が危ないと警告を発していた老医師も不審な死を遂げる。

ルークは義憤から村に潜入し、連続殺人犯を捜し回るのだった。

...これだけでは、魅力が伝わらないかも知れないが、とにかく良くできた小説だ。

なぜ、犯人はこれだけの事件を起こしながら疑われないのか?

そもそも、殺人は行われたのか?

そうした謎が本作の主題だ。

お人好しの主人公と情熱的な女とその他怪しげな人物たち。
(毎度のことながら、医師・弁護士含む)

ある意味、クリスティ作品の典型的な展開だが、絶対に退屈させない。

それもそのはず、『殺人は容易だ』は、クリスティ40代後半の絶頂期の作品だ。
直後に『そして誰もいなくなった』も書かれている。

その人間観察から導かれる結論は実に彼女らしい。

さらに、叙述的な技も冴えている。

この作品、「クリスティらしい傑作」というだけにとどまらない。

『ねじれた家』 『ゼロ時間へ』 などと並ぶ「名探偵の出てこない屈指の名作」といえよう。


ねじれた家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
早川書房
アガサ・クリスティー


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