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zoom RSS 「昭和の象徴」 米長邦雄 逝く

<<   作成日時 : 2012/12/21 20:13   >>

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将棋の元名人、米長邦雄氏がガンで亡くなった。

米長といえば威勢のいい言動や社会的活動(石原都政の教育委員など)で知られる。

一言で言えば、米長は「昭和の人」であった。

私も直接米長の話を聞く機会が数回あったが、厳しくも楽しかった修業時代の話が多かった。

少年の自分が故郷を出てどれほど頑張ったか、その結果どれほど強くなって、今の地位を得たかといった話題だ。

高度成長時代のモーレツサラリーマンを思わせるもので、努力が報われるというところが少々臭かった。

修業時代の自分は(弟子で才気がある)先崎タイプではなく、(努力型の)中川大輔にそっくりだったと言っていた。

それでいて、現役時代は先崎をコテンパンにやっつけていた。

努力を口にする反面、「ここで前に出なければ男がすたる」という将棋の勝負術の話もお得意。

米長将棋といえば無理そうな局面打開を図って不利に陥りながらも、終盤剛腕でねじ伏せるイメージ。

(勢いでコンピュータ将棋と戦い痛い目にあったのも事実)


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米長 邦雄


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しかし、思い切った勝負に出るのは地位が上がって収入が安定した後半が多く、若いころは結構勝負に辛かった。

将棋の内容に関しても反省が多く、名著『米長の将棋』は、負けた将棋の解説が中心を占めているほどだ。


米長の将棋〈1〉居飛車対振飛車(上) (MYCOM将棋文庫DX)
毎日コミュニケーションズ
米長 邦雄


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まずは安定した身分を得てから、好きなことをするという米長は終身雇用時代の出世頭の象徴のようだ。

自然に口を出る男尊女卑的言動も、昭和の男らしかった。

弟子の林葉直子(当時まじめな女流棋士)を人前で「お嬢ちゃん」とばかにしたように呼ぶ反面、甘い顔もしていた。

のちにスキャンダルで将棋界を追われた林葉だが、師匠次第で運命も変わったのではないかとも思われた。

男プロ並みに強くなれなくても、将棋界で白眼視され不幸な去り方はしなくてもすんだかもしれない。

ただ確かなことは、米長邦雄は華がある勝負師であった。

彼が30代のころだったが、将棋祭にゲストで来た自分の父親のような大先生に向かって「先生、酒はほどほどにしてくださいよー」などと言うだけで、周りは笑いに溢れ明るい気持ちになるのである。

こうしたキャラクターは、下の世代に受け継がれてはいない。

谷川浩司はこの上ないきまじめ紳士だし、羽生世代は勢いより研究と読みで勝負に勝つしかないと割り切る。

いずれも米長より将棋は強い人たちだが、問題発言などしてファンサービスしてくれそうにない。

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