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zoom RSS 超まじめ映画 『みえない雲 (Die Wolke)』

<<   作成日時 : 2013/01/15 01:04   >>

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原子力発電所の事故を描いた 2006年制作のドイツ映画だ。


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原作はドイツで学校の教材に使われるほど有名だそうで、漫画にもなっている。


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しかし、単にお子様向けに安易で楽観的な結論を提供するストーリーではない。

とある架空の町で原子力事故が起こり、近隣はパニックになる。

親が出張中で幼い弟とともに避難する高校生ハンナが主人公だ。

彼女は事情の分からないまま、愚図る弟をせきたて、放射能を含んだ雲から逃れようと自転車で家を出る。

しかし、非難する住民たちはひたすら自分の家族に精一杯で、ハンナ姉弟は困難に直面するのだった...

この映画には特撮の類いは一切出てこない。

発電所事故がどんな種類のものかも知らされず、「死亡者の数は 38000人」とだけ説明される。

科学技術を扱った映画としてあんまりな気もする。

しかし、情報が行き渡らず恐怖感を煽られる一般人の心境に沿っているのかもしれない。

科学的には少し首を傾げたくなる表現もある。

恋人エルマーがハンナを見舞いに療養所に訪ねてくるが、医師が「中に入ったら汚染者として扱う」と言う。

患者たちは放射性元素を含む雨を浴び内部被ばくをしているが、一緒にいるだけでは他者は放射能汚染しない。

エルマーはその後に自身も放射線障害に冒されるが、「うつされた」わけではなく、他で被ばくしたのだろう。

制作者が描きたかったのは「原発反対」という単純なメッセージだけではない。

有事にいかに振る舞うべきであるかという人間性と教育の問題。

事故が収束した後の被爆者の社会的立場の問題...など様々だ。

それにしても、ドイツ人がここまでパニックになり、子供を踏みつけ、我先に電車に飛び乗って逃亡するのだろうか?

大震災下の日本でパニックが起こらなかったことを思うと、なにか風刺映画を見ているようだ。

ドイツオペラお得意の「表現主義的演出」のようでもある。

出演者の中では、主役の パウラ・カレンベルグ (Paula Kalenberg) の熱演は光る。

他の出演者はどうでもいいといってよいほどだ。

彼女は放射線障害の演出で頭髪をすべて剃っているが、身体は健康そのもののようだ。

すごい美人ではないが、可憐で演技は巧い。

ところが、後で知ったのだが、彼女自身はチェルノブイリの事故時に母親の胎内にいた。

その影響からか、生まれつき肺が片方しかなく、心臓にも重大な欠陥を抱えているという。

一見、彼女は元気そうなだけに観る者の心に訴えるのだ。

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