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zoom RSS 「やってみなくちゃわからない」 は本当か?

<<   作成日時 : 2015/02/16 01:09   >>

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NHK 教育TVの 「大科学実験」 は、なかなかの人気番組らしい。

たしかに「やってみなくちゃわからない」というコンセプトと映像は一見ユニーク。

ただ、そこで行われる大規模な「実験」は、すべて予定調和的で結論ありきなものだ。

空気中の音波の速度を測るのにあれほどの大規模な動員は必要ない。

(花火とストップウォッチがあれば、距離と音の時間遅れから割り出せる)

紙おむつがどれほど水を吸うかは、少量の吸水ポリマーから比例計算できる。

そんな感じで、総じて「本を読んで知っているが、実際に大規模で見れば理解しやすい」にとどまっている。

言い方を変えるなら、本当に分からないものは、何一つ「実験」の対象に選ばれていない。

これは、意地悪な見方かもしれない。

しかし一方で、「やらなくても分かる」というのも人間の貴重な能力だ。

例えば、生命科学における動物実験では、犠牲となる動物数をなるべく少なくするよう求められる。

個々の動物実験がどのような意味を持つか?

動物実験(例えばヒトの病気モデル)の結果を、どこまでヒトに置き換えられるか?

すなわち、「敢えて人間でやらなくても理解できる」という想像力が求められている。

単純な実験至上主義とは逆の能力ともいえる。

さらに実験主義を拡大すると「殺してみなければ殺人者の気持ちは分からない」といった想像力欠如も生まれる。

これは「一回人を殺してみたかった」という名大や佐世保の殺人少女の意識に近くないか?

「殺すことを考えただけで怖ろしい」という想像が本来正常では?


特に名大の事件を聞き、女子大生による衝動殺人を描いた島田荘司の『展望塔の殺人』を思い出した。


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しかし結末で論理的な殺害動機が明かされる小説よりも今回の現実の方が寒々としている。

その根底に「やってみなくちゃわからない」 という想像力の欠如があったとしたら見逃せない。

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