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zoom RSS 意外で心地よい予定調和 Re:LIFE

<<   作成日時 : 2015/12/04 20:59   >>

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『Re:LIFE ‐リライフ‐』 はイギリスのスター、ヒュー・グラント主演の作品。


二枚目の割に自虐的な役柄が似合う俳優だが、本作でも磨き(?)がかかっている。

元イケメンの落ちぶれた中年男がこれほど似合う俳優もいない。


今回の役柄は、ハリウッドの脚本家として15年前にオスカーを受賞したが以降は鳴かず飛ばずの中年。

プライドを捨てて地方大学で脚本を教えるが、やる気まったくなし。

受講希望者をフェイスブックで検索し、美女とブ男だけ集めるなど細かい笑い。

さらに、教え子と早速デキてしまい、同僚にはパーティでセクハラというだらしなさ。

落ち目なのもどうせ自業自得だったのだろうと思わせる。

どれもこれも彼の「再生」のための布石と思われるが、ただの予定調和とは一味違う。


その中でも、主人公の「再生」のきっかけとなる生徒クレムのエピソードは重要だ。

また泥酔した生徒を引き取りに行き両親と鉢合わせしたことで、心理的に別なものが生まれるところなど細かい。

この巧い脚本を書いたのは、 『デンジャラス・ビューティー』 の脚本家だそうだ。


良い映画には良い脇役が必要だが、本作はその典型だ。

そして、登場人物が次々放つしゃれたセリフが飽きさせない。


脇役のJK シモンズは 『セッション (Whiplash) 』 の鬼教官で強烈な印象を残した。

以後は、印象的な脇役としてモーガン・フリーマンにも迫る勢いだ。

そのうち大統領役もまわってくるかもしれない。

本作でも海兵隊上がりのお約束なキャラだが、やはりセリフがしゃれている。

「うちの娘に同じことをしたら君を殺す」
「学科長、銃規制派じゃないんですか?」
「素手で殺せるよ」

といった具合だ。

ジェーン・オースティン の大家らしいフェミニスト教授とのやり取りも少し意外な展開で幕を引く。


シングルマザーを演じる マリサ・トメイ (Marisa Tomei) は、自然な表情が柔らかくなんとも魅力的。

予告編だけ見ると主人公と恋愛関係になりそうだが、まったく違う役どころだ。

このトメイという女優、ラテン系にしては年の割に見かけが若くハリウッドでモテモテらしいのも理解できる。


他の脇役たちもキャラが整理され、観終わって誰だっけ?という人物がいない。

生徒一人一人ですらそうだ。

重要でない登場人物(例えばシモンズ教官の家族)は、画面に出さないのも巧い。


主人公の「再生」の形は実は予想された予定調和ではないかもしれない。

しかし、登場人物のその後を予感させる味のある終わり方をするのが大人の娯楽らしい。

観終わって不満がまったくない映画というのは久しぶりだ。

老人か若者向けの映画しか作られていない気がする日本では、こうした作品は生まれ得ないのだろうか?


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