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zoom RSS おもしろい! 『秘太刀馬の骨』

<<   作成日時 : 2015/12/06 00:57   >>

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長らく池波正太郎の 『剣客商売』 シリーズのファンだった。

最近になって、ようやく 藤沢周平 の良さが分かるようになってきた。

どこか無頼な雰囲気がある池波より藤沢の方が一般庶民の感覚に近い。

それもそのはずで、藤沢は師範学校を出て中学教師をしていたという。



『秘太刀馬の骨』
は、藤沢の代表作の一つであり、ファンには大変人気のある作品だ。

私も読んだ際に、これほどおもしろい時代小説はまれと感じた。


例によって小藩の政変を扱ったものだが、犯人捜しのミステリーとしても極上。

馬の首も一撃で落とす秘剣を伝承した暗殺者は誰か?

犯人を捜すため「容疑者」に一人ずつ当たっていく過程はクリスティ作品のようだ。

銀次カが相手の知られたくない弱みを見つけて試合を強要していくユーモアもある。

決して大長編ではないが、すべての登場人物は整理され生き生きとしている。

結構多くの人が死ぬが、読後感はさわやか。

一回読み出すと読み終えるまで眠れなくなるだろう。


ところで最近知ったのだが、この作品には二つのバージョンが存在するそうだ。

しかも「馬の骨」の伝承者、つまり犯人が違うので大きな変更だ。

さらに「別な犯人」を想定した異説もありマニアの楽しみとなっている。

その顛末は こちら にあるが、犯人の名前があるので未読の方は注意


私は変更後のものしか知らず、あとで初期バージョンの犯人を知った。

やはり、変更後の方が完成度が高いと思う。


本作は NHK でドラマ化 されたが、主役 半十郎の扱いなど原作と印象がだいぶ違う。

銀次カ役 内野聖陽を主役に据えたのはやりすぎで、他の剣士もややミスキャストだったように思う。


本作は、ミステリーとして、時代劇として、なにより娯楽作として最上級の作品になりえる。

映画化にも耐えられるが、演技者を選ぶと思うので変な俳優は使わないで欲しい。


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