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zoom RSS 『ダウントン・アビー』 ついに完結 2/2

<<   作成日時 : 2017/07/25 00:34   >>

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2)意外性がある脚本

英国といえば、シェイクスピアを生んだ「演劇の国」。

『ダウントン・アビー』 にも随所に脚本家の工夫がある。

『ダウントン・アビー』 の意外性の多くが、1)の「ファミリー存続」に関わっている。

いかに男子の後継者(親戚)を得るかが課題であり、利発な娘3人に恵まれた伯爵とて例外ではない。


以下のストーリーを巡る歴史的事実については、 こちら が詳しい。


<シーズン 1>

タイタニック沈没から始まるのに、まず面食らう(エピソード 1)。

弱り切った伯爵家に新たな相続人マシューが登場する(エピソード 1)。

マシューとメアリーが結婚して財産維持がうまくいきそうだったのに想像もしない展開。

結局、悲劇に終わってしまい、マシューとメアリーも別れる(エピソード 7)。


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<シーズン 2>

相続人マシューが婚約者ラビニアを連れてきて、伯爵家の財産は風前の灯火?(エピソード 1)

マシューが対独前線で行方不明になり、いよいよ暗雲の相続人(エピソード 3-4)。

前線で負傷したマシューは命を取り止めたが、半身不随で子孫は出来ない?(エピソード 5)

謎のカナダ人兵士が衝撃の告白をして、話が振り出しに戻る?(エピソード 6)。

ラビニアがスペイン風邪で亡くなり、マシューが再びフリーに(エピソード 8)。

いろいろ揉めたが、ついにマシューとメアリーは婚約し一家は安泰?(エピソード 10)

ここで終われば、『ダウントン・アビー』はおとぎ話的大団円だった。

しかし、そうは簡単に終われない。


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最も劇的なシーズン 3 に進む。

人間味があるシヴィルの死は衝撃だったが、演じる ジェシカ・B. フィンドレイ の希望だったそうだ。

さらに最終回のラスト5分でシリーズ最大の悲劇が起こって、ストーリーがひっくり返ってしまう。

ここまでの脚本には冒険的な面もあり、良く考えたものと感心した。


ストーリーと直接関係ない宗教的な話題(カソリック VS 国教会)も挟み、タブーも怖れない。


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シーズン 4 エピソード 1 は、メアリーの立ち直りと女性の社会進出を描いた重要なストーリー。

しかし、その後シーズン6 にかけては、進行がやや鈍り、楽しみが少なくなる。

クローリー家の行く末から徐々に中心がずれていく気もする。


シヴィルやマシューの埋め合わせをするかのようにローズやタルボットが登場する。

しかし、そこまでの人間的魅力は感じられない。


その分、庶民から貴族の一員になったトムや他の使用人たちの「その後の生き方」が描かれる。

カースン引退とトーマスへの執事交代は予測の範囲内か。

「ベストカップル」に選ばれたベイツ夫妻はアンラッキーすぎて現実離れしているが、最後は落ち着いた。


人気キャラ、ヴァイオレットおばあちゃん(演:M.スミス)は、十数年後の設定でもまったくそのまま。

最終回で幽閉されたマートン卿を救出するなど、もはや生きた伝説のようだ。


ラストは、それまでほぼ脇役に徹してきたヒューズさんの歌声で締めるという計らいだった



3)英国貴族を演じること

脚本以外にも演劇的な注目点があった。

英国貴族にとって最もふさわしくないのは人前で感情をあらわにすることという。

怒ったり泣いたりは、部屋に帰ってからすることなのだ。


したがって、このドラマの登場人物の多くは大げさな演技が出来ない。

激しい演技をせず感情を表現するという英国貴族の習慣がそのまま演技力として試されるのだ。

(たまに伯爵が晩餐中にキレるが、それは人間味として描かれる)


シーズン 2 エピソード 4 で帰還したマシューにメアリーが喜びを飲み込みつつ「神に感謝します」とつぶやく場面が象徴的だ。

一瞬止まった歌に続いてD. スティーブンス(美女と野獣)演じるマシューのサービス的歌唱が続く。

ここはシリーズきっての名演出といえるのではないか?


このドラマの登場人物を演じる俳優の多くが英国の伝統ある演劇スクールの出身者だ。

クローリー三姉妹から脇役に至るまでほぼ例外はない。

D. スティーブンス はイケメン俳優とされているが、ケンブリッジ大学在学中 フットライツ のメンバーだったそうだ。


彼ら舞台などで鍛えた英国俳優は、泣き喚くことでしか主張出来ない日本の「俳優もどき」とは格が違う。

ハリウッド映画でも英国人俳優の多さに驚くが、演技力の保証あってのものだろう。


終了して寂しいものがあるが、 Amazon で脚本集を手に入れたので、思い出しながら読むことにする。


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