諏訪敦 絵画作品展

『複眼リアリスト』というタイトルで画家、諏訪敦の個展が開かれている。
場所は慶応大学病院近くの 佐藤美術館 だ。

諏訪敦は1967年、北海道に生まれた。
武蔵野美術大学院修了後、文化庁派遣芸術家としてマドリードに留学した。
現地で参加した国際絵画コンペで大賞を受賞してそのキャリアをスタートさせ現在に至っている。

"究極的な描写力"、"超精密絵画"と呼ばれる諏訪の描写テクニックは確かに凄い。
おそらく世界最高レベルと思われる。特に裸体の女性画においてその能力は発揮される。
肌のぬめりまで感じるのみならず、近くで観ると薄く透けた血管、指紋までが描かれている。

これら人物画のモデル女性はプロではなくすべて一般人だそうだ。

彼女たちが眠っているところを描いた "Sleepers"シリーズでは、描写力のリアルさにも拘らず、どこか現実離れした浮遊感がある。

"Stereotype"シリーズではストレートのロングヘアといった西洋人の感じる一面的な日本女性を描いているにも拘らず、どこか挑発的だ。

どちらのシリーズでも、卓越した技術はただのリアルさの追求ではなく、対象の内面に向いているようだ。

諏訪がただの "仕事のできる職人さん" ではなく芸術家としての眼を持っていることが分かる。




諏訪敦 絵画作品集〈1995‐2005〉
求龍堂
諏訪 敦


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