マーライオンはシンガポールのひこにゃんか?

マーライオンがシンガポールの港で、口から水を吐いている同国の象徴的存在であることは誰でも知っている。

観光地における“世界3三大がっかり”などと言われているそうだが、シンガポールを訪れた機会に本物を見たところ、それほどひどくもなかった。

'Merlion' というスペルからも分かるように、この空想上の生き物は上半身がライオン、下半身が魚となっている。つまり“Mermaid のライオン版”であり、実に適当なネーミングとキャラクタ設定だ。

マーライオンが設計されたのは 1972年というから比較的新しいものだが、そのいわれは 11世紀にまで遡る。マレーシアの王族が航海中嵐に遭ったが未開の土地にたどり着く。そこにライオンが現れて、王族にその大地を治める事を許したそうな。ライオンはアフリカサバンナの動物だと思っている人は多いだろうが、マレー半島周辺には少数ながら野生のライオン(インドライオン)がいたようだ。

かくしてライオン(Singa) の都市 (Pura)を意味する‘Singapura(シンガプーラ)’が生まれたのだ。

さてデートスポットである港でけなげに水を噴き出し続ける(まるで嘔吐?)マーライオンをよく見ると、それなりに愛嬌があり写真撮影にも手頃な大きさだ。周囲を近代的な高層建築に囲まれているので結構映えるのだ。

ひょっとして、マーライオンは一種の‘ゆるキャラ’ではないのか?

ゆるキャラとは、政府・地方公共団体の各種PR・キャンペーンや村おこし、名産品の象徴として名前が使われるゆるいマスコットキャラクタのことだ。観光パンフレットや土産品を見ると、マーライオンはまさにその役割を果たしている。

日本のゆるキャラの代表格、彦根市の ひこにゃん と比べると、確かに共通項が多い。

ひこにゃんの出自だが、彦根藩二代目藩主の井伊直孝が大木の下で雨宿りをしていた際に、手招きをする白猫を見て近寄ったところ、その大木に落雷があり、九死に一生を得た。直孝はこの猫に感謝して手厚く保護したという。こうして彦根城のマスコットにネコが選ばれたらしい。

このエピソードなど、シンガポールの王族の話とよく似ている。

なにより、ライオンはネコ科の動物ではないか!

一見すると近代国家のシンガポールだが、事実上の一党独裁制(ヘゲモニー政党制)をとっている超中央集権国家だ。マリファナ所持で死刑、という厳しい法体系もその一環だろう。野党は存在するが、言論の自由は制限され、お上を批判すると投獄や国外追放されるという。

つまり、シンガポールは見せかけの華やかさや経済成長の上に成り立つ、虚構に満ちた“先進国”なのである。

そう思ってみると、観光客に愛想を振りまくマーライオンもどこか哀愁を帯びて見える。

本家のひこにゃんがひたすら脳天気なのと対照的だ。





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