お奨めミステリー小説 (274) 『俘囚』 海野十三

一見してグロいホラーのようでもあり、乱歩の『芋虫』を思わせる悲喜劇でもある。

しかし後半は少し科学的な考察も入った一種の理系ミステリーになる。
とはいえ相当に強引で、思わず笑ってしまう。
かつて『ウルトラ Q』に『1/8 計画』というのがあったのを思い出した。

本人は真面目でも今読むとトンデモ科学に見えるミステリー作品が結構ある。
同作者の『科学捕物帖』もその一つで、このタイトルにして時代劇でないところが怪しい。
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[あらすじ]

若い妻は年老いた夫に嫌気がさしていた。
夫は科学者で研究室にこもりっきりで怪しげな研究に没頭している。
しかも、その事件には人間の死体を使っているようなのだ。

私には松永という若い愛人ができた。松永は大きな銀行に勤めるまっとうなサラリーマンだ。
どうしても松永と一緒になりたい私は二人で共謀して夫を井戸に突き落として殺す。

しばらくすると松永の銀行で奇妙な事件が起きた。
警備員が殺され金庫から金が盗まれたのだ。
現場には小さな空気穴しかない密室だった。

さらに私の身にも異変が・・・


俘囚 (海野十三全集)
三一書房
海野 十三


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