「柔道の必修化」なんて必要かねえ?

『クローズアップ現代』 で<“必修化”は大丈夫か 多発する柔道事故>として、この問題を取り上げていた。

中学校の体育で武道を取り入れようとしているが、相撲・剣道は設備・防具に金がかかる。
事実上、柔道の必修化に近い。

過去の事故を調べると、柔道は競技中の死亡数こそサッカーやバスケット以下。
ところが、競技人口に対する比(死亡率)は、他のスポーツに比べずば抜けて高かった。

頭を強打するだけでなく、受け身の連続で脳が揺れて血管が切れた例も多いらしい。

つまり、試合形式で頭を打たなくても柔道の授業には危険がつきまとっている。

こんなこと調べればすぐ分かるが、今まで対策はなおざりにされてきたのだ。

そんな中で、今の日本では柔道をしたことのない体育教師に 「にわか講習」 をしてまで必修にしようとしている。

番組では、対照的な例としてフランスがあげられていた。

フランスでは、数十年前のある一件の死亡事故で柔道の指導制度を大幅に変えたという。

指導者には国家資格を与えるが、それには 300時間の安全教育受講などが必須という。

二段以上でないと受験資格すらないのだ。

日本のような 「白帯の指導者」 は、考えられないだろう。

フランスの柔道人口は、人口比で日本の6倍もあるらしい。

身体を鍛えられると同時に礼儀も学べると人気だ。

「そんな人気スポーツだから制度を整えた」 と考えると、おそらく逆だろう。

制度をしっかりさせ指導者を権威づけたため、習う人が増えフランスは「柔道王国」となったのだ。

これに対して、日本は競技中心の「少数の強者の養成」で通した。

そのため競技者の裾野を広げられず、現在の柔道人口の少なさにつながった。

つまり、勝負にこだわり一般市民からは遠ざかった。

これは 「人間と社会の進歩と発展に貢献する」という 講道館 の精神の逆ではないのか?

ただし、「必修化」の件で柔道関係者を責めるのは筋違いだ。

協会の責任ある立場にある人たちからは、
「今のままでは、指導は無理」
「中学では試合を行わず、受け身の練習だけで充分」という声も多い。

彼らも 「素人がド素人にいい加減なことを教えて、怪我をされてはたまらない」 と思っているだろう。

サッカーをやったことがない人間にサッカーが教えられるか?

野球をやったことのない人間に野球が教えられるか?

そう考えたら、この問題の結論は明らかだと思うのだが。

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