四代目市川猿之助の解説する高橋由一

『日曜美術館真に迫れり~近代洋画の開拓者・高橋由一~』 がおもしろかった。

高橋由一 は、日本最初の洋画家として 鮭の絵で有名な画家である。


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由一は 1828年生まれで、狩野派の有望な絵師であった。

それがペリー来航の折にもたらされた洋画に感動し、30歳過ぎで洋画に転じたのだ。

しかし、画材も教師もない中でどうやって学び描いたのか?

彼の数々の作品を最近 亀治郎から昇格した猿之助が紹介するのだが、これが結構いけるのだ。

猿之助自身、結構なインテリジェンスの持ち主のようだ。

「歌麿など浮世絵の美人画とは、普通人を美人に描いた絵であり、美人の象徴画」と言う。

さらに、鮭の絵も含め「由一の絵は、決して写実ではなく、写実に見せかけている絵」であるとも言う。

確かに全体の印象は写実的だが、細部は日本画の線のように流した線で描かれており、厳密さに欠ける。

見よう見まねで始めた西洋画に日本画を学んだ自己流が顔を出すのだ。

いわく 「換骨奪胎といいますか...」

【換骨奪胎】 とは《骨を取り換え、胎(こぶくろ)を取ってわが物として使う意》。
先人の詩や文章などの着想・形式などを借用し、新味を加えて独自の作品にすることだそうだ。

西洋音楽ではブラームスなどがその典型か?

「西洋画の記録としての写実と日本画の象徴性の狭間の位置が絶妙で、由一の絵に惹かれるのではないか?」

というのが、猿之助の結論。

最後は猿之助の宣伝のようになっていたが、最近の教育TVの充実を示す番組の一つだ。

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