思わずうなる? うな次郎

ウナギ大好きな私だが、土用の丑の日には複雑な気分になる。

スーパーにずらっと並んだウナギの蒲焼きから察するに、どれほどのウナギが犠牲になっているのか?

養殖ウナギも、もともと野生生物(シラスウナギ)である。

減少が危惧されるウナギをこれだけ食べている日本人には、同時にウナギを保護する義務がある。


ところで、スーパーの片隅で見つけたウナギ蒲焼きのもどき商品が「うな次郎」だ。





うな次郎の原材料は魚のすりみであり、「ウナギの蒲焼きっぽい蒲鉾」ということになる。


どうせ安いだけが取り柄だろうと温めご飯に乗せて食べてみると、これが意外なほどウナギっぽい。

独特な崩れるような食感だけでなく、ほのかな香りもウナギらしい。

味は濃い蒲焼きダレで補えるので、ほぼウナ丼だ。

これはよく考えたものだと感心する。


仏教の不殺生思想もあって、日本には「なんちゃって食品」の文化がある。

肉に代わる食材として大豆やキノコが使われる。

京都の 万福寺 には普茶料理として「ウナギ蒲焼き風」があったと記憶する。

すり身も魚肉なので使われていない。


その点、制約がないうな次郎にはアドバンテージがある。

土曜丑の日に感じる懐と心の痛みを軽減する意味でも素晴らしい。


ウナギを食べる国は珍しくない。

しかし蒲焼き以上の食べ方があったら教えて欲しいものだ。

かつてフランス人にうな丼を食わせたらタレまで舐め取っていたのを思い出す。

「うな次郎丼」 でもそうするか興味があるところだ。


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