ラター を知っているか?

誰だそれ? という反応が大部分だろう。

ジョン・ラター (John Rutter) は、知る人ぞ知るイギリスの作曲家である。

自身の YouTUBE サイト に登場するのだから、間違いなく現役の作曲家だ。


その作風は、現代作曲家とは思えない調正的な響きを特徴とする。


『キャッツ』などで知られる AL ウェッバーも、ときには不協和音が溢れ出す現代作曲家ぶりを見せる。




これに対して、ラターは徹底して保守的(反動的?)だ。

彼の代表作 'Magnificat' など、多くの演奏が YouTUBEにアップされている。



ラテン語で歌われる宗教曲なのに、ミュージカルかハリウッド映画の音楽のようだ。

たしかに大衆のツボを心得た曲で、コンサートでは盛り上がるだろう。

ただしクラシック界の評論家の多くは、ラターをセミクラシック(R クレイダーマン?)と見ている。


ラターはアマチュアの合唱団向けの曲を数多く作曲している。

(ブラームスやシューマンも当時のアマチュアのため同じことをしていた)

そのいくつかは貴重な小品レパートリーであり、内外で良く歌われている。



こうした素朴で楽しい合唱曲は、「芸術家ぶった俗物」という偏見を捨てさせる。

もしP マッカートニーがクラシック音楽の教育を受けていたら、ラターのようになったのではないか?

あるいは、ラターがクラシックを学ばなかったら、マッカートニーのようになっていたかも。


「芸術など娯楽」と言い切った評論家がいたが、すべてではないにしろそうした側面は無視できない。

ただし数百年の鑑賞に堪える娯楽はごく一部であり、偉大なものだ。

ラターがそうなる可能性は高くないだろう。



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