なぜ『なつぞら』が人気なのか?

NHK 朝ドラ 100作目 『なつぞら』が好調だという。

大河の 『いだてん』 とは真逆でうらやましい限りだ。


しかし、これがそんなにおもしろいドラマか?

「戦災孤児が田舎で育ち、やがて自分と家族を探しに東京へ」というのは良くあるパターン。

というより、朝ドラのステロタイプとすらいえるのでは?

それでも十勝編は良い景色もあって楽しめたが、松嶋菜々子はじめ田舎の人々が美男美女ばかり。

こんな開拓民いたんだろうか?

(ちなみに草刈正雄タイプのハーフはときおり北海道で見かける)


東京へ行ったあとはさらに華やかで、山口智子など過去のヒロインが多数登場。

それなりに個性がつけられており、ただの顔見せ興行を避けたいという意図はうかがえる。


今後の見どころは広瀬すず演じるなつがアニメーターになっていく過程のようだ。

印象だが、元々女性の手が必要な業界のようで、「男社会で逞しく。。」というジェンダー的観点は薄い。

周囲の男性がソフトかつイケメンなので安心して観ていられるという配慮は感じる。

ナレーションのウッチャンは異色の起用だが、同じ方向で不思議なほど合っている。


尖っているのは、貫地谷しほり(好演)演じる先輩アニメーターくらい。

むろん彼女とて悪人ではなく、仕事に厳しいプロという役柄。


そうなると、どろどろした人間関係や謎の探求よりファッションやアニメ業界裏話が興味の対象となる。

おそらくこれが、一般視聴者レベルに合っており、『いだてん』の斬新さと異なるのだろう。


私はもともとこの世界に興味が無く、タイトルバックのアニメにも違和感を覚える。

アニメという文化は認めるが、あくまでサブカルチャーの王様であり、NHKの看板になり得るか?


こうして、このドラマは、ほぼ興味の対象外となった。


「北海道の田舎から上京して親探し」という朝ドラの代表が 『すずらん』 である。

ちょうど20年前の作品で60作目に当たるが、私の中では朝ドラ不動の一位だ。


このドラマほど登場人物が死ぬ朝ドラも類がない(ヒロインも放送一週間を残して死ぬ)。

とにかく辛口だった。

ヒロインの子役への虐待や教師からの体罰で死ぬ同級生など。。今では放送不可能か?

主人公の婚約者もそれまでの自分を悔い改めた直後にテロリストに殺されるのだ。

それでいてコメディタッチな部分もあるのが不思議。

最後は主役の孫を同じ女優が演じる現代編に飛ぶという異色作だった。


当時北海道にいた私は主演の 遠野凪子 を目の前で見て美しさと無邪気さに驚いた。

それも今や昔で、彼女は色ものタレントになってしまい NHK には呼んでもらえないだろう。

そういった意味でも、異色の朝ドラであった。


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