ターミネーターはこうじゃなくっちゃ

新作 『ターミネーター ニューフェイト』(原題は Dark Fate)を観た。

映画の日だけあってほぼ満席、意外と高齢者さらに女性客も多い。



これは、本作が 1991年公開の 『ターミネーター 2 (T2)』 の後継作品ということが影響している。

T2 は、ヒット作の続編として『ゴッドファーザー part 2』と並ぶ数少ない成功作品だった。

その根底にあるのは、息子を命を懸けて守る サラ・コナーという女性への共感に尽きる。

嫌味なほど強い敵に挑む母とそれをサポートする未来から来た意外な協力者という構図。

これが観客の心にはまったのだ。

私自身も映画館で 5回ほど観ている(当時は入れ替え制でなかった...なつかし)


T2 の後ヨレヨレのホームレスになったジョンを描いた T3(サラは死んだと口頭のみで説明)、別世界のような T4は無視してくれと、 サラ役に復帰した L. ハミルトンは言ったとか。

T3, T4はそれなりに力作だと思うが、理屈が先行してのめり込めないのも確かだ。


さて、本作は製作者キャメロンによって T2の熱さが復活した快作だ。

男が女を守る T1、母が息子を守る T2、そして本作では女が女を守る。

しかもその理由は、いかにも現代的。

さらに冒頭からしばらくはメキシコが舞台で現地でのスペイン語が飛び交う(字幕が英語)。

これもダイバーシティに配慮し、かつサラが国外逃亡中という設定に合わせているのだろう。


登場人物の中では女戦士グレースに多くの人が共感を覚えるだろう。

グレースが T2 でのサラ役であり、60代になったサラがシュワちゃん役か?

では本もののシュワちゃんは?と思っていたら、出演していることを忘れかけた後半ようやく登場。

(無理やり感がないこともない)

冒頭に若い姿(たぶん CG)で登場し後半もそれなりに見せ場を作るが、今回は脇役といってよい。


それほどにグレース役の女優 マッケンジー・デイヴィス は素晴らしい。


長身とはいえ彼女は肉体派女優ではなく、むしろアクションが苦手とか。

それが役作りで肉体改造しここまでするのだからハリウッド女優はすごい。

歴代のタンクトップ女優(?)でもトップクラスの魅力だろう。

その子役が描かれるラストシーンには初代ターミネーターに通じる余韻がある。


なお、シリーズ本流から外れるが 『ターミネーター 新起動』 や TVシリーズ 『サラ・コナー クロニクルズ』 も私は結構好きだ。

前者の楽天的な作風(そこが問題にも感じるが)とサラを演じる E. クラークの戦士に見えないキュートさ、後者は T2に通じる熱さと美男美女の共演という楽しみがある。


とはいえ、本作『ニューフェイト (Dark Fate)』が T2の正統な後継者だというのは認める。

全体に漂う熱っぽさが T2以降の同シリーズに欠如していたものだからだ。


ここまで書いて、キャメロン監督の『エイリアン 2』を思い出した。

女の子を守るために戦う女戦士とアンドロイドを含む助っ人たち。

シチュエーションが違うだけで、これらは共通の「キャメロンもの」といっていいだろう。



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