阪大の行く末は...

Clarivate社の選ぶ世界に影響ある研究者 (HCR) で 日本の存在感が激減したこと は書いた。


今回の報告書 における HCR 6000人の国別分布では、上位10か国で 85%を占めている。

ちなみに上位 5か国で 72%、上位 2か国(米中)で 55%という集中ぶり。

悲しいかな日本は 11位だから、その他大勢の雑魚扱いだ。


そんな中にあって、免疫学と大阪大学の落ちぶりが目立つ。

免疫学分野で日本全体では、2014年に 19人だったのが 7人だ。

HCR 全体数は 5年間で倍増しているので驚くべき数値だ。

単純計算では日本全体で 40人になっていてもおかしくはないのだから。

とはいえ他の分野も目立って落ちているので、免疫学の日本の世界順位は 4位と 2番目に高い。


一方で、阪大の落ちぶりがひどい。

5年ほど前には阪大の「世界的研究者」は(複数分野受賞者含め)10人以上いて、日本の研究機関で 1位だった。

それが、2019年はたった 3人である(うち 2人は免疫学)。

この数値は東北大や名古屋大を下回り、東京理科大と同じである。

(しつこいようだが、何年か前まで東大や京大に勝っていたのだ)


受賞者の分野を見ると、東大・京大等はクロスフィールド(異分野融合)が多いのに対し、阪大はゼロ。

異分野との境界分野が学問的ブレイクスルーに重要であることは知っている人は数十年前から知っている。

阪大が縦割り社会だと思っていたが、事務部門の問題ばかりでもないようだ。

研究者でも他と交わろうとせず目の前のことばかりやっている者が多い。

その結果、壁にぶつかっても解決手段が見いだせず諦めた結果、大した論文が出なくなる。

普通はそれが緩やかに起こるのだが、今回の凋落は急速に変化する海外や日本の一部研究機関についていけなくなった結果であろう。


今周りにあるツール(実験手法や前例)で解決しなければ思考を放棄するという姿勢が目立つ。

周りから知恵を借りたり新たなルールを作ったりという意欲に根本的に欠けているのだ。

ダイバーシティ拡大が求められる昨今に逆行しているのは書くまでもない。


国家や組織の転落するとき、こうした雰囲気になるのかもしれない。

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