寂しい晩年

指揮者のジェイムズ・レヴァインが亡くなった。

メトロポリタンオペラを長年振って顔になり、シカゴ饗、ウイーンフィル、ベルリンフィル等超一流どころで数々の録音を残した。

生前世界最高クラスの評価を得た「アメリカのカラヤン」ともいうべき人物だ。

カラヤンの振らないマーラーのいくつかの交響曲でも素晴らしい演奏を聴かせている。

James Levine Conducts Mahler: Symphonies Nos. 1, 3, 4, 5, 6, 7, 9 & 10 - Gustav Mahler, James Levine, The Philadelphia Orchestra, London Symphony Orchestra, Chicago Symphony Orchestra
James Levine Conducts Mahler: Symphonies Nos. 1, 3, 4, 5, 6, 7, 9 & 10 - Gustav Mahler, James Levine, The Philadelphia Orchestra, London Symphony Orchestra, Chicago Symphony Orchestra


しかしその 死亡記事 はあまりにも寂しい。

BBCの 記事 によれば晩年明らかになった長年の悪行の報いらしい。


レヴァインは聴衆だけでなくオペラ劇場の理事会等にもウケが良かったと聞く。

ファンや選手よりフロントにウケが良いプロ野球監督のようなものか?

しかし見えないところで何をやっていたのか分からないと聞くと、寂しい晩年にも納得する。


77歳といえば指揮者としてまだ現役でもおかしくはない。

ミュンシュや朝比奈など芸術的には頂点に達する指揮者も多かった。

レヴァインよりはるかに地味な音楽家人生を送った ギュンター・ヴァント が 80歳を過ぎて最高の評価を受け、栄光のうちに惜しまれつつ世を去ったという事例は象徴的だ。


人間死に方ばかりが大事なわけではない。

しかし最後の瞬間に尊敬されていたかったら、若いころの行いと人生の引き際は極めて大事なようだ。


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