咲くやこの花芸術祭 とは?

妙な名前の芸術祭だが、大阪市が全面的に支援するお祭りだ。
新進芸術家をプロモートするのが重要な目的らしい。

2011 公式サイト

若手アーティストを表彰する「咲くやこの花賞」は30年も続いている。
その対象分野は、現代アート、クラシック音楽から大衆音楽・演劇に及ぶ。

過去の受賞アーティストを集めた対談に行ってみた。
森村泰昌、ヤノベケンジら一癖ありげな豪華メンバーだ。

画像


この対談イベントは、最近出版された『大阪観考』に関連する。
この本の中では、5人のアーティストが大阪市内の異なる街をアートの視点で巡る。


大阪観考―大阪資産×5名の美術家
京阪神Lマガジン
森村泰昌 ヤノベケンジ 束芋 伊藤存 松井智恵


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最初の森村泰昌は、心斎橋の商店街のアートを案内する。
はっきり言って凡庸なのは、この人の知性が邪魔するからか?
少しコンセプトが安易で、自身を生かせなかった感あり。
ただし、今後街を歩く際のガイドにはなる。

残りの4人に共通するのは、驚いたことに「死の臭い」だ。

大阪は今でもホームレス・生活保護で話題になる。
それは、かなり昔からあった傾向だった。

逆説的にいうと、大阪へ行けば助けてもらえると、多くの人が押し寄せたらしい。

それを可能にしたのは、寺社と市民階級のお布施だったという。
四天王寺は、その代表で、同時に西方浄土(死の世界)への窓口でもあったという。

ヤノベケンジは、一風変わったイベントの記録『ラッキードラゴンの伝説』だ。
これなど脳天気なようでいて、最後に重いオチがある。

当のヤノベは「この本にはギャグが少ない」と嘆いていた。
同世代なので注目しているアーティストだが、言葉通りなら少しどうかなと思った。

私には、吉本流のギャグが大阪の本流の文化とは思えない。

この本には、死への怯えをも克服するようなにんまりした笑いがある。

大阪市発行ながら、装丁も美しく、広くお奨めしたいものだ。

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