充実した 「ルドン展 (Odilon Redon et ses amins)」

東京で新幹線待ちの時間を利用し、2010年に設立された 三菱一号館美術館 に行った。

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現在「ルドンとその周辺」と題した展示がルドン晩年の大作「グラン・ブーケ」収蔵を記念して行われている。

正直なところ、この作品が傑作なのかよく分からない。





花束を鮮やかな色彩で描いたもので、貴族の食堂を飾っていたものだという。
そう言われてみると、あまりに明るく、あまりに分かりやすい気がする。

この画家は人生の大半を幻想的な版画と絵画に費やした印象があるので、そちらを求めると面食らうだろう。

とはいえ、今回の展示はかなりの力が入っている。

「世界有数のルドン・コレクション」という 岐阜県美術館 の所蔵品が中心だ。

初期の版画から「眼」にこだわり続けた幻想的なモノクロの世界。

特に武満徹の音楽に影響を与えた「閉じた眼」は印象的だ。


閉じた眼~武満徹P作品集
(株)カメラータ・トウキョウ
1999-09-25
岡田博美


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やがて光に向かうように色彩の世界が現れ、「グラン・ブーケ」に至る。

展示の最後を飾るのは「閉じた眼」のカラー版だ。

私は同様に作風を変えたアンリ・マティスが好きなのだが、彼のスケール感に比べるとルドンは若干小粒に感じる。

ルドンは時代に振り回された印象もあるのだが、今回は象徴主義に絶大な影響を与えたゴーギャン等の作品も展示され、作風を変える過程が巧く説明されていたようで納得させられた。

入場料はやや高めだが、美術館自身の魅力もあって、お勧めしたい展示だ。

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